独自抽出の和漢素材が強みの龍榮総研に取材!リピート率の高い健康食品開発のポイントは?
健康食品というと人気成分を配合したものについ目がいきがちですが、本来の健康とは自分自身がつくりだすもの。私たち自身に備わっている健やかで快適であろうとする自然治癒力や免疫力を高めることが重要です。
古くから生薬の力を活かした薬膳や、民間伝承で健康に良いとして食べられてきた伝統的な食べ物など、私たちは食生活を通じて健康を維持してきました。変化は緩やかですが、体への負担は少なく、健やかさを取り戻す手助けをしてくれることを経験上知っていたからです。
今回は和漢素材を活用した健康食品OEMを手掛けている株式会社龍榮総研 代表取締役社長・高橋龍榮(りゅうえい)さんにインタビュー。
鍼灸師の資格をお持ちの高橋さんは、現在も「りゅうえい治療院」で院長として治療も行っています。和漢サプリを手掛けて30年以上の経験と豊富な臨床データを活かした龍榮総研ならではのユニークな商品開発や強みをご紹介します。
「特徴ある和漢サプリを開発したい」「リピート率の高い健康食品を開発したい」という方必見です。
※記事内でご紹介している情報はあくまでも、OEMを検討されている業者様向けの情報です。商品の紹介は景品表示法や薬機法(旧薬事法)に則った表示、販売方法をお守りください。
東洋医学に秘められた力に魅了され、鍼灸師の道へ
株式会社龍榮総研 代表取締役社長・高橋龍榮(りゅうえい)さん。もともとは放射線技師として病院に勤務していたそうです。
病院勤務当時、肺がん患者さんの放射線治療を担当。なかなか改善の兆しが見えなかったのに、ある日急に元気になり、退院していきました。その回復ぶりに驚き、何がきっかけで元気を取り戻したのかをたずねたところ、鍼灸院で治療を受けたこと、そこの院長に勧められた漢方薬を摂取したことを教えてもらったそうです。
高価で最先端の治療機器よりも、鍼や植物エキスが病を癒したのに衝撃を受け、東洋医学を学ぶきっかけになったとのこと。
『鍼灸師の資格を取得後、東洋医学を学びに本場・中国「長春中医学院」へ留学。そこでは鍼灸や中薬(漢方)だけではなく、現代的な機器(CTスキャンやエコーなど)や薬を使った西洋医学的な治療も学べる医学部でした。
1988年8月に講師資格を取得し、帰国。中医学研究所を開設し、生薬や漢方、鍼灸やマッサージの研究を行ってきました。その後、1991年に健康食品の開発製造を行う株式会社龍榮総研を設立。
医薬品登録販売者の資格を取得し、一般医薬品の知識も活用しながら、和漢素材を駆使したサプリ・健康食品開発、漢方薬の販売を行っています』と高橋さん。
また、「活脳鍼」という脳卒中後遺症片麻痺の改善を目的とした治療法を考案し、ご自身が院長を務める「りゅうえい治療院」で大勢の患者さんのケアを担当されています。
西洋医学と東洋医学、ケミカルな成分と和漢・生薬の働きかけの違いは?
西洋医学で使われる医薬品は「〇〇に効く△△成分」配合として、症状にフォーカスした処方になっています。しかし、東洋医学で使われる漢方薬は原則、症状だけを見て処方しません。あくまでも症状を引き起こしている心身の状態に合わせて処方していきます。
西洋医学は対処療法(病気の原因を除くのでなく、現れた症状を緩和するもの)、東洋医学は自然療法(病気の原因にアプローチし、自然治癒力を高め、自ら健康を取り戻すこと)というアプローチの違いが特徴的といえるでしょう。
ケミカルな成分は即効性があるものが多く、目に見える症状を取り除いてくれます。細菌が引き起こしている症状であれば、非常に有効な治療法です。
しかし、ストレスや生活習慣の積み重ねなどで引き起こされるような不定愁訴などには不向きな面も。そんな時は原因にアプローチする東洋医学などの自然療法が有効なことが多々あります。
漢方薬は症状を引き起こしている原因にアプローチするので、特定の成分が効くというよりも、全体的な処方・設計で改善・回復を目指す、というのが特徴。いくつかの成分が相乗的に働いたり、副作用を抑えるなど、自然素材ならではの力を活用するのがポイントになります。
最もわかりやすい例でいえば、風邪などの症状に使われる“葛根湯(かっこんとう)”です。生薬に「体温を上げる作用」があることから、風邪の初期に体温を上げて、免疫力を高め、ウイルスが増殖しないように抑える働きがあります。
また、体温を上げることで血流を良くすることから、肩こりや筋肉痛にも使われます。和漢生薬は西洋医学的な薬とは違った使い方、アプローチがあるというわけですね。
龍榮総研の扱う和漢素材は独自開発中心
龍榮総研が開発・製造しているのはあくまでも健康食品。漢方薬ではありません。しかし、伝統的な中医学の考え方、現代医学の薬学的な知識をもとに企画・開発されたものです。
例えば、原料として使用している和漢原料(エキス)は、輸入した素材を国内で抽出。その抽出方法も和漢の歴史の中で証明された適切な抽出方法にこだわっているそうです。
『和漢では素材ごとに抽出方法が決められており、素材を投入するタイミングも決められています。私どもが扱う原料は伝統的な手法で丁寧にエキス化しているので、引き受けてくれるところが少ない。
だから、原材料の状態で輸入し、長いお付き合いで信頼関係を築いた、確かな技術を持つ工場で抽出をお願いしているのです』と高橋さん。
『和漢素材は経験的に、相性の良い素材同士の組み合わせが決まっています。〇〇に効く△△素材という考え方ではなく、一緒にした場合、どのように作用するのかを考え組み立てるのが基本。
弊社オリジナルの和漢エキスは、素材の力を“1+1=2”にするのではなく、“1+1=2以上”(相乗効果が生まれる組合せ)になるよう考えて抽出しています。
“1+1=2以上”の作用が期待できるような組み合わせを「対材」と呼んでいます。和漢の長い歴史から生まれた経験的な考え方です』とおっしゃっていました。
同じ素材・原料を使っていても、龍榮総研が手掛けた和漢エキスとは似て非なるもの。素材が持つポテンシャルをしっかりと引き出す組合せや、抽出方法からこだわった独自原料を多数ラインナップしているのが強みといえるでしょう。
龍榮総研が手掛けるサプリメント・健康食品はここが違う!差別化しやすいポイント
龍榮総研では和漢理論をベースにつくりあげた独自理論“方材ピラミッド(R)”に基く処方・商品開発ができるというのが一番の強みです。
方材ピラミッド(R)の考え方は、効果が期待できるものを配合するのではなく、安全かつ効果的に効率よく和漢素材を配合すること。自然が持つホリスティック(全体・包括的な)な力を発揮しやすい設計がポイントといえます』と高橋さん。
和漢素材を使用したサプリや健康食品OEMで注意しなければならないポイントは?
和漢サプリにはケミカルな素材のように「〇〇におすすめの△△成分」配合、というようなわかりやすさがないのが欠点。しかし、龍榮総研では科学的な方法に基いた臨床実験や客観的な改善効果をデータ化し、提供しています。
例えば、網膜血流をリアルタイムで測定できる機械(レーザースペックルフローグラフィー)を用いて、独自開発した“アワビの貝殻エキス”の有効性をリサーチするなど、エビデンスを大切にした原料開発や商品開発を実践しているそうです。
また、素材の組み合わせについても、一般の方だと「なぜその素材?なぜその組み合わせ?」と聞かれることも多いとか。
『私どもでは長年の実績から“相乗効果を発揮する組合せ”という考え方をベースにしています。目的に対して安全にパワーを最大限に引き出すための独自理論“方材ピラミッド(R)”を応用した配合でサプリメント・健康食品を開発。
長い間、実践や経験に基づき行われてきた和漢理論を熟知した弊社ならではの特色といえるでしょう』と高橋さん。
イメージが先行タイプのサプリメント・健康食品を求めている事業者に対してはちょっとわかりにくい商品かもしれません。しかし、その良さを体感してもらえればリピート率の高い商品となるので、販売方法に工夫が必要な場合があるということですね。
OEMを希望するお客様、龍榮総研の場合、どのような事業者さんが多い?
『通信販売を行っている事業者、宣伝講習販売を行っている事業者も多いです』と高橋さん。
宣伝講習販売とは、固定もしくは移動する店舗に集まったお客様を対象に講習を行い、商品の良さを丁寧に説明して販売を行う手法のことです。
和漢素材を使用したサプリや健康食品は、なかなかその魅力を伝えるのが難しいもの。宣伝講習販売のように、和漢素材がどのようなものなのか、そのメカニズムなどもわかりやすく学んでいただいた上で販売する方法が有効といえそうです。
OEMメーカー・龍榮総研にお任せする場合、最小ロット数や費用は?
『仕様によりますが一般的には、500個以上からでしょうか。容器や箱などの資材をオリジナルで開発する場合、ロット数がもう少し多くなるので、最初は簡易的なアルミパウチ袋にシール対応などで様子を見るというのもおススメです』
また、市場テストを行いたいということであれば、100~200個からの依頼も引き受けていると高橋さん。しかし、こだわりの和漢素材を使用するので、予算は最低でも20万~30万は考えておいて欲しいとのことでした。
初めてのサプリメント・健康食品開発の場合、OEMでかかる初期費用のことばかりに目を向けがち。しかし、本当に良いものであれば必ずリピート購入してもらえますし、ロングセラーとして会社の看板商品にもなります。
短期だけではなく、長期的な販売戦略を見据えた商品開発を検討してみてはいかがでしょうか。
龍榮総研のおすすめ和漢素材をご紹介!OEM商品開発のぜひ参考に
龍榮総研では厳選した和漢素材を使用したユニークなオリジナル健康食品を開発しています。その中でも特徴的な和漢素材をうかがいました。また、コロナ禍で売り上げを伸ばせそうな商品テーマについても教えていただきましたので、ぜひオリジナルサプリ開発のヒントにしてくださいね。
眼の健康におすすめ!「アワビの貝殻」
漢方ではアワビの貝殻のことを「石決明(セキケツメイ)」と呼びます。古くから貝殻の内側にある真珠層に、目の健康に役立つ成分が多く含まれているといわれてきました。
アワビの貝殻の有効成分は真珠層にあるので、抽出には工夫が必要です。
『アワビの貝殻は海外からも問い合わせが多く、サプリメント化したときに特徴を出しやすい原料ですよ』とのことでした。
体の冷えやむくみに「黒梅」「ケイケットウ」「ウコン」
黒梅(烏梅)黒梅とは、梅を燻製して乾燥させたもの。烏のような黒色なので、烏梅(うばい)とも呼ばれています。その和漢素材としての歴史は古く、遣唐使・小野妹子が日本に持ち帰り、消化不良の他、血流障害や生理不順の対策に用いられてきたとか。
黒梅には“ムメフラール”という成分が含まれていることを発見。細胞へ酸素供給をスムーズにするのではと期待されています。
2つ目の素材・ケイケットウ(鶏血藤)とは、ムラサキナツフジなどの植物で、古来より月経不順や血流悪化による手足のしびれ・麻痺などに使われてきた和漢素材です。
3つ目の成分・ウコンはショウガ科の植物。二日酔いの予防というイメージが強いですが、和漢では肩こり、神経過敏、血流障害などに古くから用いています。
女性の悩みに応える和漢サプリなどにおすすめの原料です。
アレルギーの季節をすこやかに「緑豆(りょくとう)」
もやしや春雨の原料として知られる緑豆。中国や韓国では急性アルコール中毒や鉛、ヒ素の中毒、農薬などの解毒に利用してきた歴史があります。特に中国では大気汚染(PM2.5)対策として、緑豆を積極的に摂取するよう推奨。また、台湾では美容パックなどに使われることもあるようです。
緑豆はデトックス効果があるのではと期待されており、アレルギーの悩みについても注目されています。
むずむずの季節や飲みすぎた翌日などをすっきり過ごせるサプリメントとして、ウコン、マリアアザミ、青汁、EPA、紫蘇、甜茶などとの組み合わせもおすすめです。
耳鳴りの悩みに「ヒマワリの黒種外皮」「春黄金花の実」
耳鳴りがつらくてよく眠れないという方は意外に多くいらっしゃいます。しかし、耳鼻咽喉科にいっても耳鳴りを改善できる薬はなく、不快な生活を強いられることがほとんど。
耳鳴りを引き起こす根本には、感音性難聴(老人性難聴や突発性難聴、騒音性難聴、メニエール氏病など)があるといわれています。老化やストレスによる内耳の血流不全や酸化、感染による炎症性浮腫などが耳鳴りの原因になりやすいといわれ、最近ではヘッドホンやイヤホンで音楽を大音量で聞く若者へも広がっているとか。
和漢で経験的に用いられてきたのが、ヒマワリの黒種外皮や春黄金花の実。春黄金花の実は山茱萸(サンシュユ)と呼ばれ、滋養強壮作用が期待できるとされてきました。
和漢ではこのヒマワリの黒種外皮に春黄金花の実を加え煎じると、相乗効果が期待できるとされています。
滋養強壮やすこやかに年齢を重ねるなどをテーマにイチョウ葉、明日葉、ローヤルゼリー、キャッツクロー、ハチの子を組み合わせた和漢サプリ開発におすすめです。
うつや不眠に悩む方に「金針菜」「ネムノキの花」
コロナ禍で自宅にこもりきりが続き、うつ症状を訴える方が増えているといいます。また、新型コロナウイルス感染症の後遺症で不眠や頭痛、倦怠感などに悩まされている方も多いそうです。
気持ちの落ち込みや不眠などに昔から活用されてきた和漢素材として、金針菜(きんしんさい)・ネムノキの花があります。
金針菜はユリ科の植物で、常食していると憂いを忘れるということで、「忘憂菜」と呼ばれることもあります。和漢では不眠症や不安神経症、更年期障害などの対策に利用されてきました。
また最近の研究で、メラトニンに似たメラトニン様物質が豊富に含まれていることが判明。メラトニンは眠りの質向上に欠かせない成分なので、不眠に悩む方に有効なのではないかと期待が寄せられています。
また、マメ科のネムノキは、夜になると眠るように葉が閉じることからその名がついたとか。和漢ではネムノキの花を合歓花(ゴウカンカ)と呼び、古くから不眠やうつ、精神安定の改善に利用されてきました。
うつ状態になると、途中覚醒といって、眠りが浅く何度も目が覚めることから深い疲労感を感じる場合も多く、つらい日々が続きます。
睡眠の質を良くし、気持ちの落ち込みをやわらげ、すこやかさを取り戻すサポートをテーマにした和漢サプリとして、イソフラボン、GABA、グリシン、テアニン、レモンバーム、ホップなどを組み合わせた商品開発がおすすめです。
龍榮総研では独自の和漢素材の特徴を活かし、タブレットやカプセル、顆粒、粉末、ドリンク、ゼリー、健康茶タイプなど、さまざまな形状のサプリメント・健康食品のOEMが可能です。ぜひ相談してみてはいかがでしょうか。
■取材協力
株式会社龍榮総研
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