OEM初心者でも理想の化粧品がつくれる理由 ― テイクジーン営業担当に聞く“相談力”と“ものづくり体制”の魅力

OEM初心者でも理想の化粧品がつくれる理由 ― テイクジーン営業担当に聞く“相談力”と“ものづくり体制”の魅力

化粧品OEMに初めて挑戦するとき、いろいろ不安があって悩むもの。

そこで今回は、「初めての一歩」を踏み出す方から、次の一手を模索する方まで、幅広く支持をされている株式会社テイクジーンにインタビューをしました!

株式会社テイクジーンは、大阪に本社を、東京・沖縄・台湾にも拠点を置く化粧品OEMメーカー。

「化粧品で人々のお肌と心を豊かにしたい」そんな想いを胸に、営業担当から研究開発担当、デザイン担当に至るまで全員がとことん良い化粧品づくりをサポートしています。

<今回お話を伺った方>

代表取締役社長 酒井 基樹氏

化粧品OEMってどうやるの?テイクジーンならではの進め方

――テイクジーンの化粧品OEMについて、教えてください!

弊社は、処方設計の提案力と、肌で実感できる効果を大切にした製品づくりに強みを持つ、提案型のODM化粧品メーカーです。

毎回ゼロから処方を組み立てるスタイルを基本に、使用感・成分・機能・コスト・ブランドイメージまで丁寧にヒアリングし、お客様の理想や目的に応じた製品開発を、パッケージ提案やリーガルチェックを含めてワンストップでサポートしています。

また、品質・機能・コストのバランスを最適化し、製品として最高のパフォーマンスを発揮できるよう、あえて自社工場は持たず、案件ごとに最適な提携工場を選定する“ファブレス型”の体制を採用しています。

「お客様が1000人いれば、1000通りの処方がある」。

その想いを大切に、一つひとつの課題に向き合いながら、“課題をともに解決するODMパートナー”として、価値ある製品づくりを支えています。

――そうなると、ヒアリングがかなり重要そうですね

そうですね。ヒアリングは、私たちのものづくりの中でも特に大切にしている工程のひとつです。

というのも、ご相談にいらっしゃるお客様の先には、その化粧品を実際に手に取る“消費者”の存在があります。

私たちは、お客様の「こんな悩みを解消する製品を届けたい」という想いを丁寧にくみ取りながら、その背景にある課題や目的をしっかりと理解した上で、より良い製品へと一緒に仕上げていくことを大切にしています。

また、こちらの都合を押しつけるようなことはせず、常に“お客様の課題やオーダーが第一”というカスタマーファーストの姿勢で、誠実にものづくりに向き合っています。

初めてのOEM、何から始める?不安に寄り添うテイクジーンのサポート力

――はじめて化粧品OEMをするなら、あらかじめどんなことを決めておくのが良いんでしょう?

「今ある商品をもっと進化させたい」「こんな売り方をしてみたい」といった、ざっくりとしたイメージでも構いません。「この成分を使いたい」「販売戦略まで固めてきました」といった事前の準備も、特に必要ありません。

アイデア段階でも、どうぞ遠慮なくご相談ください。

実際に、「敏感肌向けのラインをつくりたい」「〇〇市場に向けて新しいブランドを立ち上げたい」といった、“目指したい方向性”や“届けたい価値”が明確なケースでは、より良いスタートが切れることが多いです。

ヒアリングでは、ターゲットや世界観などを丁寧にお伺いし、マーケティング視点でのコンセプトづくりから、処方設計・パッケージ選定・販売方法までトータルでご提案しています。

逆に、“とにかく儲けたい”という目的だけでは方向性の共有が難しく、最終的に「何を作りたいのか分からない」まま進んでしまうケースも少なくありません。

ーー「××みたいな売れるシャンプー」ではなく「ヘアカラーによる痛みを軽減できるシャンプー」といった相談のほうがベターということですね

ーーところで、初心者の人は分からないことが沢山ありますが、初歩的なことも質問して大丈夫ですか?

もちろん大丈夫です!

むしろ、遠慮せずどんどん質問していただきたいです。

実は、弊社の営業スタッフももともとまったく別業界から転職してきたメンバーが多く、入社後に化粧品の知識をゼロから学んだ人ばかり。だからこそ、「分からないことがあって当たり前」という気持ちをちゃんと理解しています。

初心者の気持ちに寄り添えるスタッフばかりなので、「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思うようなことでも、気軽に聞いていただけたら嬉しいです。

ーー初心者でも安心して相談・依頼ができるよう工夫していることなどはありますか?

はい、弊社には「化粧品づくりはまったく初めてです!」というお客様からのご相談も多く、そういった方々と相性が良いというのも、私たちの特徴のひとつです。

特に意識しているのが、“できる限りイメージを持っていただけるようにすること”。たとえば、過去に携わった製品の実物や、容器のサンプルをお見せしたり、発売後の展開まで含めて、完成イメージをできるだけ「見える化」してご提案するようにしています。

また、お打ち合わせの際には、研究チームやデザインチームのスタッフが同席することも多く、専門分野のスタッフが自ら、わかりやすい言葉でご説明することで、より安心して進めていただけるよう心がけています。

そして、もうひとつ大切にしているのが、会社全体の雰囲気です。

“スーツ姿の堅い商談”ではなく、なるべく堅苦しくない空気感で、気軽に相談いただける環境づくりにも取り組んでいます。

テイクジーン社長・酒井氏

ーー堅苦しい雰囲気を出さない、ですか?

はい。たとえば、スーツ姿の銀行員より、パーカーを着た店員さんのほうが話しかけやすいと感じることってありますよね。私たちも、まさにその感覚を大切にしています。

一般的な企業では、社員がスーツなどのかっちりした服装をしていることが多いですが、それが“信頼感”ではなく、“話しかけにくさ”につながってしまうケースもあると思っています。

そのため弊社では、お客様が自然体で相談できるような空気感づくりを意識していて、服装もスーツではなく、私服スタイルが基本です。

また、オフィスの雰囲気も、まるでカフェのように落ち着ける温かい空間を意識して整えており、“構えず、安心して話せる場”であることを大切にしています。

服装や空間、日々のちょっとした行動を通じて、「ここなら遠慮なく相談できそう」と思っていただける存在であることを目指しています。

「こんな相談にも対応してくれるの?」リアルな事例を教えてもらいました

――実際、初心者から来た相談例も知りたいです。「製品ビジョンだけある」とか「ふわっとしたイメージだけある」といったスタートで、無事製品化に至った例はありますか?

はい、ありますよ!

たとえば、SNSマーケティングをされている企業様からご相談をいただいたことがあります。ものづくりは初めてという方だったのですが、日頃のマーケティング業務の中で「既存の商品では解消できていないユーザーの悩み」が見えてきて、“それを解決できる商品をつくりたい”という想いからお問い合わせをいただきました。

ただ、商品開発の進め方や専門用語などはまったく分からない状態からのスタート。そこから毎日のようにオンラインで打ち合わせを重ねながら、一緒に企画・開発を進めていきました。

ときには、「その方向性は、実は消費者にとって逆効果かもしれません」と、プロの視点からあえてブレーキをかけるような提案も正直にお伝えしながら、理想と現実のバランスをとって丁寧に商品づくりを進めていきました。

結果、完成した商品は年間で数十万本を売り上げるヒット商品に成長。“アイデアと想いさえあれば、一緒につくれる”という実感を、私たち自身も改めて感じた事例でした。

――初めての化粧品OEMで作った製品が!今の例が無事成功に至ったのは、なにがポイントだったのでしょう?

やはり一番大きかったのは、日々のやり取りの密度だと思います。

ほぼ毎日のように細かく相談を重ねながら、お客様の「どうしてもこうしたい!」という強い想いと、私たちの「消費者のためには、こうしたほうが良い」という知見とを、丁寧にすり合わせていきました。

想いとロジックの両方をバランスよく取り入れながら進めていけたことで、最終的には、お客様ご自身が“自信を持って販売できる”と感じられる、愛情のこもった製品に仕上がったと思います。

――ありがとうございます!今の事例は、比較的具体的なビジョンを持って相談にこられた方だと思いますが、もっと大まかなビジョンで来られた方もいますか?

もちろんです。「まだビジョンが決まりきっていない」という段階でご相談いただくこともよくあります。

そういった場合は、私たちの過去の実績や市場に出ている類似製品などを例に出しながら、お客様の“こういうのが理想かも”というイメージを少しずつ具体化していきます。

最初はふわっとしたイメージでも全く問題なくて、対話を重ねていく中で、自然と“その方だけのストーリー”が見えてくることも少なくありません。

テイクジーンが選ばれる理由 ― 多様なニーズに応える“チーム体制”と“柔軟性”

――ここからは御社の強み・特徴を伺っていきたいと思います。御社のOEMは、8つのチームが支えあっているのが特徴的ですよね

はい。私たちは社内を8つの専門チームに分け、それぞれの分野で責任を持って取り組む体制を築いています。
役割が明確になることで、仕事への責任感が生まれやすく、専門性やスキルも磨かれていきますし、なにより仕事を好きになりやすい環境だと感じています。

ただ分業体制にすると、連携が弱くなりがちなのも事実です。そこで弊社では、部署間の壁をつくらないよう、オフィスレイアウトそのものにも工夫を加え、日常的なコミュニケーションがとりやすい環境を整えています。

そのおかげで、会社全体がワンチームとして動くことができ、お客様に対しても一貫性あるスピーディな対応が実現できていると思います。チーム間での刺激や協力も活発で、新しい発想につながることも多いですね。

――ファブレスメーカーだったり沖縄・台湾にも拠点があったり、御社は柔軟性もピカイチでいらっしゃいますよね

ありがとうございます。やはり、お客様一人ひとりに合わせたものづくりをするには、“型にはまらない柔軟な思考”が欠かせないと考えています。

その考えから、私たちはファブレスという体制を選びました。

自社工場を持たないことにネガティブな印象を持たれる方もいらっしゃいますが、私たちはむしろそれを強みに捉えていて、あえて工場を持たないことで、さまざまな製造パートナーと提携でき、結果として“提案できる化粧品の幅”を広げられていると感じています。

ただ一方で、処方やデザインといった“商品のコア部分”は品質を含めて非常に重要。そこは私たち自身が責任を持って設計・管理し、ミスのない体制づくりに注力しています。

各担当が語る ― 「ものづくりのパートナー」としての在り方

――ここからは、営業チームのSさんと研究チームのNさんにお話しを伺っていきます。Sさん、営業担当はお客様のOEMを成功させるためどんなことを心がけていますか?

一番意識しているのは、強引に進めず、“関わる全員が気持ちよく動ける状態を整えること”です。

お客様だけでなく、社内の各チームや製造パートナーとも丁寧に対話を重ね、無理のないスケジュールや設計になるよう、バランスを取りながら全体をまとめています。

やはり、私たちに一番求められているのは「調整力」だと思っています。

営業は単なる窓口ではなく、ある意味で“プランナー”のような存在。

開発に関わる多くの人の考えや制約をつなぎ合わせて、ひとつの方向に導いていくのが私たちの仕事です。

その調整がうまくいくと、関わった全員が「この製品をつくれてよかった」と思えるような結果につながります。そういった商品は、結果として力強い販売にもつながっていきますね。

弊社は、“消費者に喜ばれること”を大切にしたものづくりを行っているので、機能性や安全性にこだわった製品が、最終的にはリピートにもつながっているのだと思います。

――ではNさん、研究チームはニーズを処方に落とし込むに当たってどんなことを意識していますか?

まず大きな特徴として、研究チーム自身が、お客様と直接コミュニケーションを取る体制にしていることが挙げられます。

処方の要となる部分だからこそ、“どういう製品を目指したいか”という想いを、肌感覚でしっかり受け取ることが大事だと思っています。

そして私たちが常に意識しているのは、お客様の期待を一歩超えていく処方提案をすること。

ときには「そこまでは求めていないんだけど…」というレベルまで処方の完成度を高めることもありますが、もちろん、お客様を置いていくようなことはせず、ご希望に合わせて処方レベルやコスト感を柔軟に調整しています。

実は弊社の研究チームは、HPでも“化粧品バカ”を名乗っているほどで(笑)、本気で化粧品によって誰かの悩みを解決したいと願うメンバーだけが集まっています。その強い想いが処方にもにじみ出ていて、日々アップデートを欠かさず、真摯に化粧品と向き合い続けています。

OEMを検討している方へ ― テイクジーンからのメッセージ

テイクジーンの化粧品OEMは、知識や経験がまったくない方でも安心してご相談いただける体制を整えています。これから化粧品づくりに挑戦したい方も、ぜひお気軽にご連絡ください。

「こんな悩みを解決したい」「こんな肌トラブルをなんとかしたい」

その想いと課題を、私たちの技術力と企画提案力で“製品というカタチ”にしていきます。

ODMメーカーとして、課題に寄り添いながら、処方設計・パッケージ・販売戦略までトータルで支援します。ともに“選ばれる商品”をつくりましょう。